LINEスタンプによる甲州弁講座 ~其ノ弐~
LINEスタンプによる甲州弁講座 〜其ノ弐〜
『わけぇし』
意味:若い衆
解説:「し」は衆を表し、複数を意味する。「おとこし」=「男たち」「おんなし」=「女たち」「山梨のし」=「山梨の人たち」等多種多様。
『のうもねぇ』
意味:意味がない
解説:年寄りの上級者は、大抵この言葉だけで会話が成り立つ。
『ほぉ~けぇ~』『ほぉ~ずら?』
意味:そうですかぁ・そうでしょ?
解説:シャレオツな山梨県人を気取りたいならこの言葉だけ発していれば問題ない。
『しにっちもうら』
意味:あざができちゃうじゃないか
解説:しにる=あざができる。おそらく「朱色になる」が語源ではないかと睨んでいる。
『わにわにしちょし』
意味:落ち着けよ
解説:「わさわさ」じゃなくて「わにわに」なんだ。
『えらい』
意味:①疲れた、しんどい/②沢山/③偉い
解説:シャレオツな山梨県人はこの3種の意味を自由自在に操る。「えらい勉強してえらかったら?えらいぼこじゃんけ」=「沢山勉強して辛かったでしょ?偉い子だねぇ」※下の絵は①の意味で「しんどい事だねぇ」
『もみさげ』
意味:もみあげ
解説:鏡で自分のもみあげを見てみるといい。どう見ても下がっているだろ?
『背中かじってくりょう』
意味:背中を掻いてくれよ
解説:間違っても噛み付いてはいけない。
『ジャッシー』
意味:ジャージ
解説:何故かは分からんが、シャレオツ度はピカイチだ。
『いくじ』
意味:何時
解説:方言なのか怪しいところ。「幾時」として辞書にも掲載されている。
『あんき』
意味:安心、
解説:暗記ではなく安気。ホッとした時などに使用。
『無尽(むじん)』
意味:飲み会
解説:助け合いの精神から、定期的に地域のメンバー同士が集まり融資し合う会合が起源だが、現在は単純に「飲み会」として認識している人が多い。
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LINEスタンプによる甲州弁講座 ~其ノ壱~
LINEスタンプによる甲州弁講座 〜其ノ壱〜
『〇〇ずら』
意味:〇〇でしょ?
解説:甲州弁と言えば「ずら」 疑問系で使用することがほとんど。シャレオツ度はピカ1。「ヅラずら?」=「かつらでしょ?」※注意:下のスタンプは「了解」の意を山梨風にしただけで正規の使い方ではない。
『〇〇っつこん』
意味:〇〇ってことよ
解説:大抵の山梨県人は意味もなく末尾に「つこんつこん」と付けてくるからシャレオツなビートを刻んでいると捉えて良し。「〇〇っちゅうこん」も可。
『〇〇しちゃあ』
意味:〇〇しようぜ
解説:一緒に〇〇しよう的なニュアンス。「行っちゃあ」=「一緒に行こうぜ」
『〇〇しちょ』
意味:〇〇するな
解説:否定命令。「言っちょ」=「言うな」
『〇〇してくりょう』『〇〇くりょう』
意味:〇〇してくれ、〇〇をくれ
解説:単純に「れ」が「りょう」になっただけ。「食べてくりょう」=「食べてくれ」、「ももくりょう」=「桃くれ 」になる。
『〇〇じゃんけ』『〇〇じゃんね』
意味:〇〇だよね
解説:「じゃん」だけだと東京でも飛び交うが、「け」や「ね」を末尾に付けると、シャレオツな甲州弁と化す。
『命令系動詞+し』
意味:よ
解説:命令系の動詞に付けることにより、マイルドな命令口調になる。そう、「し」は優しさの表れなのだ。「食えし」=「食べてよ」、「寝ろし」=「寝なよ」、「言っちょし」=「言うなよ」
『ちょびちょびしちょし』
意味:調子に乗るなよ
解説:おまん(お前)と組み合わせて使うことによりシャレオツ度が増す。「おまんちょびちょびしちょし」決して卑猥な意味は無い。
『しょうづけるぞ!』
意味:懲らしめるぞ!
解説:おそらく「塩漬け」が由来じゃないかと睨んでる。
『しわいぼこじゃんけ』
意味:憎たらしい子だねぇ
解説:しわい=ケチだが、山梨では「憎たらしい」という意味で使用。ぼこ=子。
『いっさら』
意味:まったく
解説:いっさら=まったく 程度を表す副詞は、じょうぶ(だいぶ)、えーかん(かなり)等がある。
『じょうぶ』
意味:だいぶ、超、大変
解説:程度を表す副詞。
『しゃら』
意味:だいぶ、超、大変
解説:程度を表す副詞。「じょうぶ」とほぼ同義語。
『てぇ!』
意味:!!
解説:驚いた時に発する言葉。北三陸地方で言う「じぇじぇじぇ」と同じニュアンス。驚き度が増すにつれて「て」の数が増す。言葉の意味はわからんが、とにかく凄いシャレオツ度だ。
『ちゃきい』
意味:ずるい
解説:正式には「ちゃくい」だが、派生系として「ちゃらきぃ」がある。後者の方がよりシャレオツだ。
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LINEスタンプ 「シャレオツちえこのシャレオツ甲州弁」コンボ編
決めろ!シャレオツコンボ!
シャレオツなコンボを決めて己を表現せよ!
①『書道コンボ』
おんなへんから「好」「嫌」に分岐するコンボ。告白の返事にもってこいだ!じらしにじらして運命の判決を下せ!
②『起床コンボ』
寝起きの良さをみんなにアピールだ!これで高感度アップ間違い無し!
③『お出かけコンボ』
意気揚々とお出かけだ!雨が降っているようだったら、怒りをぶちまけてやれ!
④『茶飲みコンボ』
何かを思い出したら迷わず茶飲みコンボだ!「無尽」の日を忘れてそうな間抜け野郎には思いっきりアピールしてやれ!
⑤『登場コンボ』
大物は遅れて登場だ!華麗なポージングであの子のハートを鷲掴みにしろ!
今回紹介したのは以上の5点だが、 自由に組み合わせてシャレオツなコンボをジャンジャン決めてくれ!
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LINEスタンプ リジェクト通知 〜インドネシア編〜
リジェクト内容
先日申請したLINEスタンプ「シャレオツちえこのシャレオツ甲州弁」
申請から数日後、リジェクト通知が届いた。
「世界の異なる文化・習慣の観点より販売国を限定していただく必要がございます」
上記の審査ガイドラインを踏まえ、販売エリアからインドネシアを削除し再申請しろとのこと。(リジェクト対象のスタンプナンバーは記載されていない)
ピンときたのは宗教上の制約。特にイスラム教の戒律は厳しい。肌の露出、食べ物の制限等々多岐に渡る。
前回の事もあり、性的な表現には十分注意を払ってきたつもりだが、肌の露出に関しては一抹の不安が残る・・・
問題はなぜインドネシア限定なのかということ。
イスラム教徒が最も多い国は意外にもインドネシア。国民の88%がイスラム教を信仰しており、世界のイスラム人口15.7億人に対し、2億人をインドネシアが占める。
しかしいくら人口が多いとはいえ、中東をはじめ北アフリカから東アジアまで敬虔なイスラム教徒は世界中にいるわけだから、インドネシア限定で制約が発動するのは考えにくい。他国でも十分規制対象になるはずだ。
これには宗教上の制約ではない“インドネシア限定の何か”がありそうだ。
インドネシアでのタブー
そこでインドネシアのタブーについて色々調べ、自身のスタンプが該当しそうなモノを洗い出してみた。
・男女が必要以上に手を握り合うのはタブー、特に左手は不浄の手であり、他人には触れてはいけない
固い握手を交わす爺さんと婆さん。爺さんの左手は婆さんの肩へ
・自分の足の裏を他の人に向けたり、他人の足に触れたりするのはタブー
爺さんに卍固めする婆さん。左足が爺さんの首もとを締め付ける
・手を組まない/腰に手を当てない/のけぞって座らない
腰に手を当てているが、この程度なら規制対象にならないような・・・
・その他露出系
体のラインがハッキリしているレオタード
下着姿で腕を組んでいる
下着が風でなびき、肌が露に・・・
以上6点が対象候補であるが、どれもこれもインドネシア限定というよりイスラム圏全てに該当しそうな気もする・・・
まとめ
とまあ色々調べてみたが、先日LINEインドネシアで、LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー)の描写に関して政府と一悶着あったようで、LGBTに関する全てのスタンプがインドネシアのマーケットから削除されたそうだ。
そんなピリピリムードを受け、LGBT関連以外の審査ガイドラインも同時に厳しく設定された可能性が高い。これもインドネシアでの高いLINE普及率が規制強化の要因になっているのかもしれない。
いずれにせよ、対象となるスタンプが明記されていないので、スタンプの差し替えも出来ず、現段階ではインドネシアを販売エリアから外すしか手立てはないようです。
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LINEスタンプ 過去のリジェクト通知
リジェクト内容
甲州弁スタンプ第1弾「シャレオツちまきのシャレオツ甲州弁」において
「性的な表現を含むもの」としてリジェクトされたスタンプがある。
それがこれ。
LINEスタンプの審査ガイドラインにおいて、特に厳しいのがモラルの項目。それは重々承知していた。
エロ本と断定しないよう表紙のタイトルは「GIRLS」とし、背景は清涼感漂うコバルトブルーのビーチにした。この場所であれば女性が肌を露にしていても不自然ではない。そう、こんがり日焼けした金髪女性が身にまとうのは下着ではなく水着なのだ。
当然鼻血描写は無し。
しかしそんな言い訳がましい対策も虚しく見事にリジェクト。
頬を赤らめながら女性を見つめること自体が「性的表現」に該当しているのかも。
再申請
再申請時にはこのように変更した。
本を本で隠す! 小学生級の発想・・・
完全に隠し切れてないのでエロ本を見て興奮している姿には変わりないのだが、この変更で無事再申請通過。
スタンプの意味合いを損ねることなく修正出来たので良しとしよう。
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