LINEスタンプ リジェクト通知 〜インドネシア編〜
リジェクト内容
先日申請したLINEスタンプ「シャレオツちえこのシャレオツ甲州弁」
申請から数日後、リジェクト通知が届いた。
「世界の異なる文化・習慣の観点より販売国を限定していただく必要がございます」
上記の審査ガイドラインを踏まえ、販売エリアからインドネシアを削除し再申請しろとのこと。(リジェクト対象のスタンプナンバーは記載されていない)
ピンときたのは宗教上の制約。特にイスラム教の戒律は厳しい。肌の露出、食べ物の制限等々多岐に渡る。
前回の事もあり、性的な表現には十分注意を払ってきたつもりだが、肌の露出に関しては一抹の不安が残る・・・
問題はなぜインドネシア限定なのかということ。
イスラム教徒が最も多い国は意外にもインドネシア。国民の88%がイスラム教を信仰しており、世界のイスラム人口15.7億人に対し、2億人をインドネシアが占める。
しかしいくら人口が多いとはいえ、中東をはじめ北アフリカから東アジアまで敬虔なイスラム教徒は世界中にいるわけだから、インドネシア限定で制約が発動するのは考えにくい。他国でも十分規制対象になるはずだ。
これには宗教上の制約ではない“インドネシア限定の何か”がありそうだ。
インドネシアでのタブー
そこでインドネシアのタブーについて色々調べ、自身のスタンプが該当しそうなモノを洗い出してみた。
・男女が必要以上に手を握り合うのはタブー、特に左手は不浄の手であり、他人には触れてはいけない
固い握手を交わす爺さんと婆さん。爺さんの左手は婆さんの肩へ
・自分の足の裏を他の人に向けたり、他人の足に触れたりするのはタブー
爺さんに卍固めする婆さん。左足が爺さんの首もとを締め付ける
・手を組まない/腰に手を当てない/のけぞって座らない
腰に手を当てているが、この程度なら規制対象にならないような・・・
・その他露出系
体のラインがハッキリしているレオタード
下着姿で腕を組んでいる
下着が風でなびき、肌が露に・・・
以上6点が対象候補であるが、どれもこれもインドネシア限定というよりイスラム圏全てに該当しそうな気もする・・・
まとめ
とまあ色々調べてみたが、先日LINEインドネシアで、LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー)の描写に関して政府と一悶着あったようで、LGBTに関する全てのスタンプがインドネシアのマーケットから削除されたそうだ。
そんなピリピリムードを受け、LGBT関連以外の審査ガイドラインも同時に厳しく設定された可能性が高い。これもインドネシアでの高いLINE普及率が規制強化の要因になっているのかもしれない。
いずれにせよ、対象となるスタンプが明記されていないので、スタンプの差し替えも出来ず、現段階ではインドネシアを販売エリアから外すしか手立てはないようです。
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